クレジットカード現金化は闇金なの?クレジットカード現金化と闇金は何が違う?と気になりますよね。
結論からお伝えすると、クレジットカード現金化は闇金ではありません。
クレジットカード現金化は違法ではありませんが、闇金は違法です。
結論:クレジットカード現金化は闇金ではない
先述しましたが、クレジットカード現金化と闇金は違います。
その違いを説明する前に「クレジットカード現金化とは何なのか?」「闇金とは何なのか?」それぞれの定義を見ていきましょう。
クレジットカード現金化とはーグレーだが違法性はなし
クレジットカード現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を使って現金にする行為です。
大きく分けると「買い取り式」と「キャッシュバック式」の種類がありますが、基本的に現金化までの流れは同じです。
①業者が指定する商品をクレジットカードで購入
②購入した商品を業者が買い取る
③買取率分の現金が指定口座に振り込まれる
受け取れる現金は、換金率によって変わります。
全体像として、リサイクルショップで物を売る流れと似ています。
クレジットカード現金化は、直接お店に行かず、インターネット上で取引できるので手間がかかりません。
過去にクレジットカード現金化の業者が逮捕された事例がありますが、摘発されたのは営業許可を取得せず、闇金のような違法な貸し付けをおこなっていたからです。
クレジットカード現金化は貸金業ではなく「古物営業」として企業を設立しているので、闇金が摘発される『出資法や貸金業法、利息制限法』などの法律には、通常当てはまらないのです。
参考記事クレジットカード現金化の違法性とリスク闇金とはー違法性あり
闇金とは、貸金業として登録していなかったり出資法に違反した金利で貸し付けたりする業者です。
消費者金融や金融機関によるカードローン・キャッシングと違い、闇金は「お金をどこからも借りられない人」をターゲットにします。
例えば、多重債務者や自己破産者などで、金銭的に困っている人たちです。
初めは優しい言葉で貸し付けの申込みをおこない、返済ができなければ精神的に追い詰めるのが闇金です。
最近は、消費者金融と闇金の間の「ソフト闇金」というのもあります。
少し優しそうなイメージですが、実際は闇金とほとんど同じです。
クレジットカード現金化と闇金の違いを比較
2つの事業内容を見てわかるように、クレジットカード現金化は闇金ではありません。
よりわかりやすくするために、業務形態や審査などの違いを比較してみました。
クレジットカード現金化 | 闇金 | |
---|---|---|
業務形態 | 古物営業 | 貸金業 |
審査 | なし | あり |
金利(相場) | 年利4.5%~18.0% ※クレジットカード会社による | 年利40~50% |
取り立て | なし | あり |
クレジットカード現金化が闇金ではないことを、項目別に比較しながら解説します。
業務形態の違い
クレジットカード現金化と闇金は、業務形態が違います。
業務形態 | |
---|---|
古物業 | 中古品や新品を使うために売買したり交換したり取引すること |
貸金業 | お金の貸し付けや貸し借りを取り持つこと |
クレジットカード現金化は闇金と似たようなサービスに思われがちですが、業務形態を比較すると、まったくの別物ということがわかります。
審査の違い
クレジットカード現金化と闇金を利用する場合、審査の有無に違いがあります。
審査の有無 | |
---|---|
クレジットカード現金化 | なし |
闇金 | あり |
クレジットカード現金化は、申込者が保有するクレジットカード(ショッピング枠)で商品を購入して、業者が買い取るため、審査をせずに現金化ができます。
一方、闇金は貸金業なので審査があります。
闇金の中には「審査なし」と謳う業者が多いのですが、実際は簡易的な方法でおこないます。
例えば、家族や親族の有無、仕事の環境、現在の借り入れ状況などです。
簡単にいうと「返済を代弁してくれる人がいるか」です。本人が返済できなくても、家族や職場の人から回収できるかが、闇金の審査では重視しています。
金利の違い
クレジットカード現金化と闇金は、いずれも金利が発生します。
金利の相場 | |
---|---|
クレジットカード現金化 | 年利4.5%~18.0% ※法定上限金利:20% |
闇金 | 年利365% ※トイチ(10日で10%)の場合 |
クレジットカード現金化の金利は、商品を購入したクレジットカード会社の実質年率です。
金利とは別に、クレジットカードで購入した商品を業者が引き取る際の換金率が発生します。
換金率は業者によって違いますが、80%~90%が相場です。
闇金の金利は業者によって違い、申込者の信用度や借入額などによって変動します。
例えば、トイチ(10日で10%)で契約した場合、年利にすると365%です。
10万円借りると、1年後には36万5000円を返済しなくてはいけません。
他にも、闇金には「トサン(10日で30%)」「トゴ(10日で50%)」などの金利があります。
取り立ての違い
クレジットカードと闇金は、いずれも決められた期日までに返済すると取り立てはありません。
しかし、返済日が遅れると、次のような方法で返済を求めます。
取り立て | |
---|---|
クレジットカード現金化 | なし ※遅延損害金など |
闇金 | あり ※自宅や職場訪問など |
クレジットカード現金化はお金を借りる行為ではないので、取り立てはありません。その代わり、クレジットカードの請求日が遅れると、遅延損害金やクレジットカードの利用停止などのペナルティがあります。
一方、闇金は返済日が1日でも遅れると、精神的に追い詰めるような取り立てが始まります。
例えば、自宅へ毎日訪問する。留守なら職場や実家、親戚などを訪れて返済の請求をするなどです。
「プライバシーの侵害」という言葉を無視した行動を平気でします。
中には、頼んでもいないデリバリーが届いたり、救急車や葬儀屋が来たりなど、思いもよらないような嫌がらせもあるでしょう。
闇金は、通常の常識では考えられないような取り立てをします。
クレジットカード現金化が闇金と言われる理由
クレジットカード現金化と闇金の違いを比較するとわかりますが、2つのサービスはまったくの別物です。
しかし、世間ではどちらも同じサービスと思われるのは、過去にクレジットカード現金化業者が摘発された事案が背景にあると考えられます。
クレジットカードのショッピング枠を悪用した「現金化商法」の手口で、違法に金を貸し付けたとして、警視庁は27日、ネット関連会社「トラストオブファイブ」(東京都世田谷区)の社長(41)(世田谷区)ら男7人(29~41歳)を出資法違反(超高金利)容疑などで逮捕したと発表した。
出典 読売新聞オンライン
警視庁の発表によると、2018年3月~2021年12月にかけて、合計約9億5000万円の利息を違法に得ていたと調べています。
警察庁は「違法な金利で、お金の貸し付けをしている」と判断し、クレジットカード現金化の業者を初めて摘発しました。
とはいえ、現在もクレジットカード現金化は摘発されることなく、運営している業者はたくさんあります。
今回、逮捕されたのは「クレジットカード決済の詐欺行為」や「利用者から多数の苦情」が大きな要因でした。
世間では、クレジットカード現金化は闇金と思われがちですが、業者の中には優良なサービスを提供している会社もあるので、すべては悪質とは限らないのです。
クレジットカード現金化と闇金を見分ける方法
利用しようと思っているクレジットカード現金化が、闇金なのか見分けがつかない時は、次のポイントをチェックしてください。
- しっかりしたホームページ
- 会社概要の充実性
- 口コミ評判がいい
それぞれの内容を、詳しく解説します。
しっかりしたホームページ
ホームページの作りがしっかりしている業者は、良質なサービスや運営体制に力を入れていることがわかります。
簡易的なホームページであれば、費用と時間をかけずに誰でも簡単に作れます。
ネットを検索すると、闇金(ソフト闇金)のサイトがいくつもありますが、クレジットカード現金化のホームページに比べると、作りがシンプルです。
顧客を考えて、パソコンだけではなくスマホやタブレットから閲覧できる仕様のホームページは、より安心です。
会社概要の充実性
クレジットカード現金化のホームページを見る時は、必ず「会社概要欄」をチェックしましょう。
- 会社名
- 代表者名
- 会社の住所
- 会社の電話番号
- 会社の設立日
- クーリングオフについて
- 運営体制 など
会社の情報が細かく記載してある業者は、信頼性が高いでしょう。
違法な取引をする闇金は、簡単な情報しか記載しません。
例えば、住所は番地まで書かない。電話番号は、すぐ解約できるように携帯電話を記載するなどです。
クレジットカード現金化の業者が信用できない時は、住所をネットで検索して、建物が存在するか確認することをおすすめします。
口コミや評判がいい
クレジットカード現金化の口コミをチェックして、どんなサービスを提供しているか確認しましょう。
確認方法として、口コミ情報はとても参考になります。
- 本当に現金化できているのか
- 実際に現金が振り込まれるまでの時間
- 初めてでもスムーズに申込みできるか など
公式サイトの他、SNSでも口コミを書き込む人がいるので、実際に利用したリアルな声は参考になりますよ。
クレジットカード現金化の注意点とリスク
クレジットカード現金化は違法性はありませんが、法律的にはグレーな立ち位置です。
そのため、利用する時は、次のポイントに気をつけてください。
- クレジットカードの利用停止
- 闇金紛いの業者が混じっている
- 返済が続く可能性がある
それぞれの内容を、詳しく解説します。
クレジットカードの利用停止
クレジットカード現金化は、クレジットカード会社の規約に違反した行為です。
「現金化目的でのクレジットカード利用を禁止」と、カード会社の規約に記載してあります。
普通にクレジットカードを利用しているとバレませんが、次のような場合、カード会社から確認の連絡があります。
- 今月だけショッピング枠の上限を使い切る
- 1ヶ月に高額商品を何度も購入する など
クレジットカードを、いつもと違う使い方をすると「どうしましたか?」と連絡が来る場合があります。
連絡に対して現金化しているような内容を伝えると、クレジットカードの利用停止や強制退会などのペナルティがあるので気をつけましょう。
闇金紛いの業者が混じっている
インターネットで「クレジットカード現金化」と検索すると、さまざまな業者がヒットしますが、その8割は闇金紛いと思った方がいいでしょう。
言葉巧みに申込みをさせて、クレジットカードの情報を盗んだり、勝手にカードで買い物をしたりなど、現金は手にできず詐欺に遭う可能性があります。
闇金紛いの業者は、クレジットカード現金化が法律的にグレーゾーンであることを知っているので、誰にも相談できず泣き寝入りするしかないことを知っています。
クレジットカード現金化をする時は、闇金紛いの業者に気をつけましょう。
返済が続く可能性がある
クレジットカード現金化を何度も繰り返すと、長い期間、返済が続く可能性があります。
クレジットカードで購入した商品を現金化するので、翌月以降に商品代金を支払わなくてはいけません。
現金化した時は問題なくても、翌月からまたお金が必要なので、返済のために現金化を繰り返す人もいるでしょう。
クレジットカード現金化は、無収入の人でも審査なしで申し込みできるので、気をつけましょう。
クレジットカード現金化で後悔しない為に心がけること
クレジットカード現金化は間違った利用をすると、後悔する可能性があります。
失敗せず現金を手にするためにも、次のポイントに気をつけましょう。
- 好条件の業者は利用しない
- 運営実績のある業者を選ぶ
- 返済計画をしっかりする
- 継続した利用は避ける
クレジットカード現金化は、利用の仕方によってリスクを伴う可能性があります。
クレジットカード現金化が闇金じゃないか心配な人へ
クレジットカード現金化は違法性がないので、闇金とはまったく違います。
ただし、クレジットカード現金化には多少のリスクがあるので、利用する場合はよく考えなくてはいけません。
もし、クレジットカード現金化の利用が心配であれば、「ギフト券買取サイト」の利用がおすすめです。
ギフト券買取サイトは、ギフト券やプリペイドカードなどを、換金率をベースに現金に替えてくれるサービスです。
換金率は日々変動しますが、中でも需要性のある「Amazonギフト券」の買取相場が一番高いのでおすすめです。
Amazonギフト券の買取について、別ページで詳しく解説してるので、ぜひ参考にしてください。
参考記事Amazonギフト券買取優良店おすすめランキング
クレジットカード現金化は違法ではありませんが、健全とは言えない、裏技的な資金調達方法です。
利用する場合は、注意点とリスクを理解して、自己責任で実行しましょう。
今回は、クレジットカード現金化と闇金の違いや見分け方、クレジットカード現金化の注意点やリスクについて、詳しく解説します。
クレジットカード現金化は闇金ではないだろうか・・違法ではないだろうか・・と不安な方は、是非この記事をご参考ください。